今日も来てくださって、ありがとうございます^ ^
さて、以前から眠りを妨げる要因を一個一個解決できるように、私なりの経験を交えて記事を書いて来ました。
今日は、「不安」や「悩み」をテーマに書いていきたいと思います。 このテーマは、厄介です。 なぜなら、今まで紹介して来た要因は、自分の外にあるものです。
例えば前回は「音」がテーマでした。
これらの要因は自分の外にあるものなので、環境を整えれば解決しやすいのです。 「音」は聞こえないようにすればある程度解決できます。 あるいは、「音」を味方につけて、音楽でリラックスできるような環境を整えたりする方法もありました。
しかし、「不安」や「悩み」はどうでしょうか。
「不安」も「悩み」も、どちらも自分の中にあるものです。 そして、それらは小さいうちは放っておいても害はないのですが、いつのまにか大きくなっていってやがて、自分の心を支配するくらいになってしまうこともあるのです。
気づいたときには、大きく膨らんでしまった「不安」で眠れなくなってしまうこともあります。 不安で不安で眠れなくなってしまうこと、皆さんにも一度は経験があるかもしれません。
しかし、「不安」を感じるばかりで、それをかえって増幅させてしまうようでは意味がありません。
「不安」や「悩み」と向きあうためのヒントになればと思い、今回はアランという哲学者を紹介します。
哲学は、あくまで思想であり、
科学的に、こういう根拠があるから絶対に君もこうなれるよ!
という裏付けがあるわけではありません。 けれども、
- 不安で不安でしょうがなくて…
- 悩みが膨らんで頭が飽和状態で…
という方には、一呼吸置いて今日の記事にお付き合いいただければと思います。 前置きがすっかり長くなってしまいました。 では、まずは、アランの紹介からいきましょう!
目次
哲学者アランって誰?
本名:エミール・シャルチエ
生年月日:1868年3月3日
出 身:フランス、ノルマンディー地方に生まれる
主 著:『幸福論』
職 業:高校教師
19世紀、世界は激動の時代です。
政治的には、二度の大きな戦争やロシア革命があり、経済的にはウォール街発の世界恐慌がありました。 世界的に戦争の気運が高まり、不安や恐怖が市民に不穏な影を落としていました。 そんな中、ある高校教師が世間で注目されます。
それが、アランです。
アランは「不安」をどう捉えたか?
「不安」「悩み」に支配されないためには、まず原因を探すこと。 人間が不機嫌になるには、必ず理由があります。 「不安」を感じやすくなるのにも、必ず理由があるはずです。
アランは、まずその原因を探せ!というふうに私たちに語りかけます。
幼い子どもが泣きわめいていくらなだめてもいっこうらちがあかないとき、乳母はよく、その子の性質や好き嫌いについてまことに気のきいた推測をするものだ。遺伝まで引っ張り出して、もう父親そっくりだなどという。そんな心理学的な試みを続けているうちに、ついに乳母はピンを発見したりする。ピンがすべてのほんとうの原因だったのだ。
アラン『幸福論』集英社文庫 訳:白井健三郎
これは、『幸福論』の冒頭部分です。 赤ん坊がなかなか泣き止んでくれない時に、乳母はいろいろと推測をするのでしょう。 きっと、父親がキレやすいから、この子にもその性質が遺伝してしまったのではないか。
あぁ、かわいそうにあんな癇癪を起こしやすい人に育ってしまっては、さぞ生きづらいだろう… そう考えると乳母が、困ってしまっている様子はよくわかります。
しかし、こんな困ってしまっている時でも、原因は単純なものなのです。
実は、遺伝やら心理学的な問題ではなくて、原因は赤ちゃんにピンが刺さっていたからだったのです。
かわいそう、痛かったでしょうね( ;∀;) 乳母の詮索をよそに、赤ちゃんは単純な理由で泣いていたのです。
意外と単純な「不安」の原因
意外と、私たちの「不安」というのも、これに似たものなのかもしれません。
「不安」の原因は単純なものであるのに、自分自身がその原因に気付けていないがために、変な詮索を入れてしまい、余計に「不安」を大きく育ててしまう。
アランの言いたいことはつまり、不機嫌になってしまう原因を探すといい。ということです。
不機嫌になったりするのは、長い時間立ち通しだったせいだったからかもしれない。 それなら、椅子を差し出してあげよう。
とか、
赤ちゃんが泣きわめくのならば… 高い高いをしてあげて気分を変えてあげよう
とかです。
理屈をこねあげても、解決にはなりません。
まずは、自分のピンを探しましょう。 ピンを見つけられなければ、本当の「不安」の原因がますます見えなくなってしまい、解決が遠のいてしまいます。
「不安」のタネを育てないために
「不安」は、どうやら見つからなければ、どんどんと大きくなってしまうようです。
私たちは、気づかないうちに「不安」に対して理屈で解決しようとしてしまいます。
ですが、そういった「不安」は何か単純な理由があるはずです。
僕も、この記事を書いていて非常に不安です。
- こんな記事書いて何か誰かのためになるのだろうか。
- 俺、めちゃくちゃ無駄なことやってないだろうか。
- そもそも、この記事ってわざわざ、アラン持ち出して書くほどのことなんだろうか。
など、不安のタネはどんどん成長中です笑
その理由もきっと単純なものなんです。
- この記事を書いているがために、夜更かしをしてしまっている。
- 寝る前は光を浴びないようにしろとか自分で言っておいて、今PCのライトにさらされている。PC作業を長時間続けているから、腰と肩が痛くなってきた。
などなど、体が強張ってきているのも、原因かもしれません( ´Д`)y━・~~
皆さんも、「不安」に思うこともあるでしょう。
それが原因で、怒りに支配されてしまうこともあると思います。
自分のピン(不安の原因)がどこにあるのか探してみよう!
まずは、犯人探しです。
今、不安に思っていること。 あるいは、感じていること、思っている感情をすべて紙に書き出してみましょう。
感情を文字にするだけでも、気持ちが整理されて少しスッキリします。 その感情の中に、根本となる原因が隠されているはずです。 原因がわかれば、次に解決策を練ることができます。
原因がわからないまま、不安に身をまかせていると、体も心も疲れてしまします。
ちょっと立ち止まって、「不安」の原因を見つけてみましょう。 意外なところに、ピンが刺さってるかもしれませんよ。 足の裏とか笑
冗談はさておき、今日はこの辺で!
では、おやすみなさい!