こんにちは!今回はSESエンジニアがポートフォリオを持つことの意義についてお話しします。
「スキルアップの方法がわからない」「このまま成長できるのか不安」という悩みを持つSESエンジニアの方は必見です。
目次
SES業界のよくある課題
SESエンジニアとして働いていると、こんな悩みを抱えることはありませんか?
- 客先のルールや環境に縛られて、新しい技術にチャレンジする機会が少ない
- 同じような作業の繰り返しで、スキルアップを実感できない
- 数年経験を積んでも、市場価値が上がっている実感がない
多くのSESエンジニアは「客先常駐」という形態で働いています。
お客様先のルールやプロジェクトの制約の中で業務を行うため、自分の裁量で技術選定をしたり、システム全体を設計したりする経験が得られにくいのが現実です。
また、守秘義務の制約があるため、「自分はこんなシステムを作りました!」と外部にアピールすることも難しく、スキルの証明が大きな課題となっています。
見えてくるキャリアの広がり
しかし、視点を変えると、SESエンジニアだからこそ得られる強みもあります。
様々な現場で働くことで、多様な業務知識や開発手法に触れる機会があります。
これらの経験を活かしつつ、自分の技術力を証明できる「ポートフォリオ」を持つことで、キャリアの選択肢は大きく広がります。
ポートフォリオを持つことで、次のようなキャリアパスが見えてきます
- 社内でより上流工程や高単価案件へのアサイン
- Web系自社開発企業への転職
- フリーランスや副業での活動
- 特定技術の精通
ポートフォリオが解決する3つの課題
1. 技術力の可視化:実際に動くものを見せる強み
「履歴書に書いてある経験」と「実際に作れるもの」は大きな差があります。
特にプログラミングスキルは、実際に動くアプリケーションを見せることで、一目で技術力が伝わります。
例えば、「Djangoを使ったWebアプリケーション開発経験あり」と履歴書に書くよりも、「こちらのURLで実際に稼働しているタスク管理アプリを開発しました。GitHubでソースコードも公開しています」と言える方が、説得力が段違いです。
2. 主体性の証明:自ら考え実装する力のアピール
SESエンジニアは「言われたことをこなす」というイメージを持たれがちです。
しかし、自らテーマを決めて企画から実装、デプロイまで行ったポートフォリオは、あなたの主体性を証明する強力な武器になります。
「課題を見つけ、解決策を考え、形にする」というエンジニアとして最も重要な能力をアピールできるのです。
3. 学習意欲のアピール:業務外での自己研鑽の姿勢
業務時間外に自主的に技術を学び、アプリケーションを作り上げる姿勢は、あなたの学習意欲の高さを示します。技術の進化が速いIT業界では、常に新しいことを学び続けるマインドセットは何よりも重要です。
SESエンジニアが持つべきポートフォリオの内容
基本的なWebアプリケーション開発スキル
このブログシリーズで紹介するDjango/Pythonを使ったWebアプリケーション開発は、ポートフォリオの基礎として最適です。
フロントエンドからバックエンド、データベースまで一通りの技術を習得でき、多くの企業で求められるスキルセットとなります。
シンプルなタスク管理アプリやメモアプリでも、基本的なCRUD操作(作成・読み取り・更新・削除)を実装することで、プログラミングの基礎力をアピールできます。
インフラ構築・運用スキル
アプリケーションを開発するだけでなく、実際にインターネット上にデプロイして公開することで、インフラ構築のスキルも証明できます。
Linux(Ubuntu)、PostgreSQL、Nginx等の知識は、多くの現場で重宝されるスキルです。
自分で一から環境を構築して運用する経験は、システム全体を俯瞰する視点を養い、より上流工程での活躍につながります。
実務で培った専門知識を活かしたオリジナリティ
SESエンジニアとして様々な業務システムに触れてきた経験は大きな強みです。金融、製造、医療など、特定業界の知識を活かしたアプリケーションを作ることで、技術力だけでなく業務知識もアピールできます。
「この業界ではこんな課題があるから、こういうアプリケーションを作りました」というストーリーがあると、他のエンジニアと差別化できるポートフォリオになります。
さあ、一緒に成長していきましょう!
このブログを読んでいるあなたは、すでに一歩先を行っています!多くのSESエンジニアが現状維持の中で不安を抱えている中、あなたは積極的に学び、成長する姿勢を持っています。
それだけで、すでに大きなアドバンテージです。
これからのシリーズでは、初心者でも理解できるよう、環境構築からデプロイまで、ステップバイステップで解説していきます。
プログラミング経験が少なくても大丈夫。
一緒に手を動かしながら、少しずつスキルを積み上げていきましょう。
1年後、あなたは「自分で作ったWebサービスが動いている」という達成感と、「技術力を証明できるポートフォリオ」という財産を手に入れているはずです。
それはきっと、あなたのキャリアに新たな可能性をもたらすでしょう。