【個人開発】Google Cloud Shellで始めるPythonチュートリアル①:基本からpipまで

Python がプリインストールされているので、すぐに Python の学習や開発を始めることができます。

ここでは、Cloud Shell を使った基本的な Python のチュートリアルをステップ・バイ・ステップでご紹介します。

目次

1. Cloud Shell を開いて、Pythonのバージョンを確認する

前回のご説明をもとに、Cloud Shellを開いておいてください。

【個人開発】Google Cloud Shellの利用の仕方について

2025年4月13日

Cloud Shell ターミナルが開いたら、以下のコマンドを入力して、インストールされている Python のバージョンを確認しましょう。

python --version
# または python3 --version
禄太
Cloud Shell には複数の Python バージョンが入っていることがありますが、通常 python または python3 で実行できます。

2. 対話モードで Python を実行する

ターミナルで python (または python3) と入力すると、Python の対話モードが起動します。ここで直接 Python コードを実行できます。

python3
プロンプト >>> が表示されたら、試しに簡単な計算や文字表示をしてみましょう。
>>> print("Hello, Cloud Shell!")
Hello, Cloud Shell!
>>> 2 + 3
5
>>> exit() # 対話モードを終了する場合

以下がターミナルの実行イメージです!

3. Python ファイルを作成して編集する

Cloud Shell にはコードエディタも組み込まれています。

簡単な Python スクリプトファイルを作成してみましょう。

3-1. ファイル作成

ターミナルで touch hello.py と入力して空のファイルを作成します。

3-2. エディタを開く

ターミナルで edit hello.py と入力します。

(Cloud Shell 左上のファイルツリーを操作して 、hello.py を開いても構いません)

3-3. コード入力

エディタが開いたら、以下のコードを入力します

message = "Hello from a Python file in Cloud Shell!"
print(message)

for i in range(5):
    print(f"Number: {i}")
禄太
ここまでのイメージを示してみます。

3-4. 保存

コードを入力したら、エディタ内で Ctrl+S を押すか、「File」メニューから「Save」を選んでファイルを保存します。

3-5. Python ファイルを実行する

エディタで保存した hello.py をターミナルから実行してみましょう。

python3 hello.py

すると、print 関数で指定した内容がターミナルに出力されるはずです。

こんな感じでターミナルに出力されていますか?

3-6. Python パッケージをインストールする (pip)

Cloud Shell では pip (Python のパッケージインストーラ) も利用できます。

外部ライブラリをインストールしてみましょう。例として、HTTP リクエストを簡単に行える requests ライブラリをインストールします。

pip install requests --user

(–user オプションは、ホームディレクトリ配下にパッケージをインストールするため、権限問題を回避できます。)

補足. すでにインストール済みの場合

すでにインストール済みである場合は、ターミナルに以下のようなメッセージが出力されます。

Requirement already satisfied: は「要求(パッケージをインストールせよという要求)はすでに満たされています」という意味です。

 already satisfied: requests in /usr/local/lib/python3.12/dist-packages (2.32.3)

次回、もう少し踏み込んで、requestsの動作確認をしてみましょう。